「まだバリ島内観光したことないんですよ」という友人を案内して島内観光する場合、最初に案内すべき所って…皆さんならどこが最適だと思いますか?
私が最初に考えた案は、メルの綺麗なタマン・アユン寺院を見学して、そのままブドゥグルへ行きブラタン湖およびウルン・ダヌ・ブラタン寺院を見学し、更にチャンディクニンの市場でちょこっとお買い物でもして戻ってくる…というものでした。バリと言えばやっぱり寺院見学は外せないし、ブドゥグルは涼しいから暑がりの私&友人にはピッタリ♪と思ったの。でも・・・、このコース、ワタクシ今まで何度も行ってるのですわ(^_^;)
そこで、どうせ行くなら私自身も行ってみたいと思うところにしよう!!ということで、結局、バリ東部、最近修復工事が済んで綺麗になったという噂の『Taman Soekasada Ujung(タマン・スカサダ・ウジュン)』へ行ってみることにしたのでした。
このタマン・スカサダ・ウジュンについては、
もひょつさんが以前、修復前の様子を詳しく報告されてたのでTBさせていただきます。もひょつさんの写真と私のを比べると、before・afterの違いが良くわかると思われます~(^^)b
ということで、トゥガナンを後にしてまずはチャンディ・ダサへ。
眺めだけ(!)は最高と言われているロータス・シービュー・レストランの前を過ぎると、目の前にチャンディ・ダサの海がパ~ッと広がる場所があります。まずはそこでチャンディ・ダサ再訪記念の一枚をパチリ。
私には、沖に浮かぶテペコン島がまるで鯨の頭みたいに見えるのですが・・・どうでしょう?
さて、チャンディ・ダサのThe Watergarden Kafeで昼食を済ませて、一路目指すはタマン・スカサダ・ウジュン。アンラプラ市内に入ると遠回りになるというので、途中から細~い近道へ突入。何も無い田んぼ道をひたすら走り続けていると…お、何やらギリシャのパルテノン神殿のミニチュア版のような廃墟が見えてきました。
なんとそこでは…ウェディング・ドレスを着た花嫁さんとタキシード姿の新郎が記念撮影の真っ最中。さすがにその場面を撮影することはできなかったのですが、中途半端な姿勢で花嫁を抱き上げた新郎の腕が、重さに耐えかねてブルブル震えているのを、私も友人も見逃しはしませんでした(笑)。
そして・・・その廃墟から見える景色がこちら(パノラマ合成したら途中から空の色が違ってました…お許しあれ)。
この写真の中には納めきれなかったのですが、更に左手には雄大なアグン山がそびえているのです。こんな美しい場所に『水の王宮』と呼ばれる別荘を建てることができた権力者の栄華と、その後それを全て失ってしまう衰退を思うと、思わず平家物語の一節が浮かんでくるのでした…奢れる者久しからず、ただ春の夜の夢の如し。猛き人もついに滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ…と。
ま、そんなことはさて置き、公園内の様子を。
ここにあった水の王宮は、1921年に当時のカランアサム王によって建てられ、1979年のアグン山噴火に伴う地震で崩壊してしまったのですが、いまだに庭園内の片隅には以前の壁や柱が瓦礫となって放置されています(右の写真)。
今では当時を偲ばせるもの無いただの公園になってしまった…と嘆く人もいますが、ここから見える景色は当時のまま。そう思えば安っぽいつくりの復元王宮もそんなに気にはならないかな(笑)。まぁ、一度行って見る価値は十分有り、と思いますよ~(^_^)