小正月(1月15日頃)の行事に、お正月飾りや前年のお札などを持ち寄ったものに、さらに藁などを組んで大きな塔(斎塔とも呼ばれます)を作って燃やす、というものがありますね。家内安全や五穀豊穣を願っての行事なのですが、皆さんの住んでいる場所ではその行事を何と呼んでいますか?
私が住んでいる山形南部では、『ヤハハエロ』とか『斎塔焼き(さいとうやき、山形人の発音では「さいどやぎ」となります)』と呼ばれています。斎塔焼きはそのものズバリの名前ですが、ヤハハエロの方は・・・妙な呼び名ですよね~(^_^;)
ヤハハエロというのは、火が燃えている最中に見物人が叫ぶ掛け声からきています。木の枝に刺したお団子を火で焙りながら(これを食べると風邪をひかないと言われている)、「ヤハハエロ~!目くそ鼻くそ飛んでげー!!」「ヤハハエロ~!貧乏持っていって、果報を持って来い!!」などと叫ぶわけです。
で、このヤハハエロの語源については諸説(ヘブライ語語源説なんてのもある 笑)あるようですが、「家は栄えろ(ヤはハエロ)」から来たというのが、私には一番納得できる説のような気がします。
以前、「成人の日」が1月15日だった頃には、このヤハハエロは必ず15日の夜に催されていたのですが、「成人の日」が1月の第2月曜日に変わってからは、休みの日じゃないと人が集まらないという理由で、小正月を無視して「成人の日」の前夜に行われるようになりました。
今年は7日の夜だったのですが、その夜の山形は大荒れ(暴風雨)のお天気。我が家の前の田んぼがヤハハエロ会場だったので、強い風で火の粉が飛んでくるんじゃないかと気が気じゃなかった・・・(^_^;)。因みに、上の写真は暴風雨にも負けず燃え盛るヤハハエロではなく、昨年の豪雪の中でのヤハハエロ風景です。
そういえば・・・学生時代に住んでいた仙台では、ヤハハエロのことを『どんと祭』と呼んでいました。
『どんと祭』と言えば・・・思い出すのが『どんどん焼き』です!?
池波正太郎の好物だったらしい『どんどん焼き』も、最近では山形の縁日でしか見かけない食べ物になったとWikipediaに書いてありましたが、ホントにそうなんでしょうか?山形では結構ポピュラーな食べ物なんだけどなぁ~。
ご存じない方のために一応説明させていただくと、これはとても安っぽ~いお好み焼きのようなものです。小麦粉を溶いたタネを薄く鉄板に広げ、紅しょうが、魚肉ソーセージ、海苔を載せて割り箸にくるくると巻き付ける。あとはソースを塗って青海苔をふりかけてお仕舞。「美味しいぃぃ!!」って言うような食べ物ではないんだけど、妙に郷愁をそそられて、時々食べてみたくなる『どんどん焼き』なのであります。
って、結局食べ物の話になってしまった(^_^;)