どぶろく、お好きですか?
こんなこと大きな声では言えませんが、私が子供のころには、冬の間に自宅でどぶろくを作って楽しむのは当り前のことでした。ご飯を炊いて、そこに米麹や酵母など(最近はドライイーストやヨーグルトなどを使います)を加え、それを一定の温度(20℃前後)に保って作るのですが、各家庭で味が違って、甘いのから酸っぱいの、発泡酒のようなのまで、いろんなどぶろくがありました。因みに、30年ほど前に亡くなったウチの祖父ちゃんは「どぶろく作りの名人!」と呼ばれていました。本人は下戸だったのに(笑)
もちろん、自宅でお酒を作るのは酒税法違反になりますので、皆さん、「簡単そうだから試してみよう!」などと思ってはいけませんよ~(^_^;)
でも、実は…山形県には堂々とどぶろくを造っても良い『どぶろく特区』と呼ばれる地域があるんです!特に目玉になる観光地も名産品も無いところだから、どぶろくで町興しでもしなさい、ということなのでしょうね。旅館やレストランで手作りのどぶろくを飲むこともできるし、最近では『どぶろくソフト』や『どぶろく饅頭』、なんと『どぶろくラーメン』なんていうものまで売られています…ちょっと怪しげな食べ物ですが、どぶろくソフトは結構美味ですよ(^^)
先日、バレンタインに頂いたチョコレートのお返しにどぶろくを送ろう!と思い立ち、『桃色どぶろく』っていうのを選んでみました。普通の白い麹の代わりに紅麹というのを使うと、ほんのりとした桃色のどぶろくができるらしいのです。ホワイトデーのプレゼントにというよりは、3月3日のひな祭りに飲むのがぴったりなお酒なのですが…、まぁ春らしくて良いかなぁ~と思ったわけです。
人に送るだけでは寂しいので、自宅用にも一本取り寄せてみました。味見をした妹によると、普通のどぶろくに比べてちょっと甘め、でもフルーティーで美味しい、ということでした。
飲む前に写真をと思っていたのに、気づいた時にはもう瓶は空っぽ…(涙)
なので、このどぶろくを造っている人から頂いた写真を拝借して載せてみました。やっぱり、お雛様に似合いの『桃色どぶろく』なのでした。