先日、山菜採りに行った時に、10年ぶりぐらいで父方の祖父の家があった場所を訪ねてみることに。祖父の家は山形の中でもかなりの田舎、病院はもちろん公共の交通機関なんてものも無い、まさに典型的過疎の山村にありました。
我が家から車で30分ほどダム湖の横を通り・・・
舗装されていない山道を走ること10分で・・・ようやく到着。
祖父は私が小学生の時に他界し、その後そこに住んでいた叔父が転居した際に家を取り壊してしまったので、今見ることができるのは跡地に育った杉の木ぐらいです。でも、昔、いとこ達と遊んだ小さな社はそのままに残っていました!
道路を挟んだ向かい側はすぐ谷になっていて、冷たそうな色の雪解け水が流れていました。そういえば、小学生の頃はこの川で泳いだりしたんですよね・・・懐かしいなぁ。
確か以前は家の後ろにあった池の周囲に「ミズバショウ」が・・・と思って行ってみたら、おぉ!数こそ減ったものの咲いていました!
ミズバショウの横には、鮮やかな黄色の「エゾリュウキンカ」。まだ枯草の多い中で、黄色の花が目に鮮やかです~。
その他にも、祖父の家の裏にはいろんな野の花が咲いていました!雪深い土地なので、春になるといろんな植物が一度に芽吹き、花を咲かせるんですね。
これは、「エゾエンゴサク」。
地味だけど、とても品のある花ですよね。大好きな「イカリソウ」。
群生して咲いていた「カタクリ」。
カタクリにちょっと似てるけど、こちらは「ショウジョウバカマ」。
「ミヤマキケマン」。ケマンというのは、仏殿や仏壇の中にぶら下がっている金色の飾り物のことらしいです。
どうしてそんな名前なのか分からないんだけど・・・「ネコノメソウ」。
春風に震える白い花が可憐な「ニリンソウ」。
淡いブルーの花は「アズマイチゲ」。
毎年、春休みや夏休みなると一人で祖父のところに遊びに来て、ずーっと泊まりがけで遊び呆けていた頃の自分が、目の前の野原を走り去って行ったような気がした春の午後なのでした・・・。