2月の連休に入る直前、小田原に住む従兄から電話がありました。この従兄は私よりちょうど15才年上。私は、彼の高校入学の日に撮影された初々しい詰襟姿の写真を持っています。何故そんな写真を大事に持っているかというと、彼の腕に、生後10日ほどの私が抱っこされているから。そう、彼の入学記念の写真は、私の誕生記念の写真でもあるわけです(^^)
そんなわけで、なんとなく年の離れた兄妹のような気がしている私たち。最初こそ「体調はどうだ?まだまだ寒いね~。」などなど、お互いの近況を尋ね合っていたのですが、話題はまもなくバリのことに。そう、従兄も最近バリ島に興味を持ち始めてるんですね。老後を過ごすには良いかもしれない、と。私は「とにかく一度バリに行き、我が家で1ヶ月ぐらい過ごしてみたら?」と言ってるんですけどね。
とは言え、まだ現役で仕事もしてるし、なかなか長期の休みが取れない従兄。バリについていろいろ知りたいと思ったからでしょう、とりあえずはバリ関連の本をいろいろ買いあさってるようなのです。
で、最近読んで気に入った本を私に紹介してくれました。それが、こちら
『海のバリへ―Bali Beach Book』(塩澤 幸登 / 河出書房新社)と
『バリ島月光亭の日々』(羽鳥 祐之 / 茉莉花社)の2冊です。
う~む、両方とも1冊1,800円。あまり写真集やガイド本系に興味の無い私、しかも、他に買って読みたい本が山ほどある私には、ぜんぜん食指が伸びない類の本だなぁ~、と正直に従兄に告げたら、なんと、後日その本が送られてきました!ちょっと早目の誕生祝いだそうな…。
どうせ貰うなら図書券が良かったなぁ~と心の中でつぶやく私(笑)
ところが、「ま、せっかく貰ったんだし~」とあまり期待しないで読み始めたら、これがまあまあ良かったのですよ。特に『バリ島月光亭の日々』は、そこそこ楽しめました。
著者のハトリさん、本の帯にも書かれているように、本当に多才な人で、彼が現在もチーフアドバイザーを務める「マングローブ情報センター」での日々と、住んでいるサヌールでの日常を、嫌味のないユーモアを交えて、さらりと紹介しています。ただ、随所に挟まる絵(スタッフの絵だったり、植物や動物、バリ舞踊の絵まであります)がいい味出してるんですけど、本の構成としてはどうかなぁと思いましたね。そのページで絵に見入っちゃうと、そこまで読んでいた随筆の方が途切れちゃって、何についての話だったか分からなくなるんですよね・・・って、私の記憶力の問題だろうか(笑)
本を送ってくれた従兄には申し訳ないけれど、「おススメ!」とまでは言えない2冊でした。が、バリが恋しくなった時には取り出して再読してみるかもしれないです(^^ゞ